安全も効率アップも、機材管理と熟練の技から。

今回は、倉庫内にあるホイストクレーン(荷物を垂直方向に持ち上げたり下ろしたりするための装置)のリモコンスイッチ交換についてMさんにお話を伺いました。
今回、スイッチ交換に至ったきっかけはどんなことだったのですか?
これまで使っていたスイッチはかなり長く使っていたので、ゴムの部分の劣化をボンドで補強するなど、修理を繰り返していたんです。
具体的にはどういう状態だったんですか?
ボタンを押すたびにめり込んで、ボンドで固定してもすぐ切れる。何度も補修しボンドが固まりすぎてボタンが異様に硬くなるし、カバーのプラスチックも割れてしまって。もう修理できない状態になってしまいました。
それで交換に至ったんですね。
スイッチを交換したのは何年振りですか?
平成27年以降交換はしていないので、約10年ぶりです。そのスイッチで稼働させるインバーターは平成30年頃に取り換えたのですが。
インバーターとはなんですか?
ボタンを押すと最初はゆっくり動き、さらに押すと速くなる「2段階制御」が可能な装置のことです。動きの「滑らかさ」や「安全性」を高めるための装置と言っていいと思います。
滑らかな動きができないとどのような問題があるんですか?
例えば急停止すると、吊り上げていた商品が揺れてとても危険なんです。
そうなんですね。
ホイストクレーンで吊り上げる物はどんな物ですか?
主にガラスが入ったパレット(荷台)ですね。人の手では持ち上がらないほど重たいのでクレーンで吊り上げてトラックに積み込むんです。
今回交換したスイッチですが、交換前と比べてどうですか?
新しい分、押しやすくて軽くなりました。
片手でも操作しやすくなって、作業効率も上がりました。
それは良かったですね。
スイッチを操作できるのは限られた人だけですか?
はい「床上操作式クレーン運転技能講習」を修了していないと扱えません。弊社でも扱える社員は数名です。
そうなんですね。
では、安全面で気をつけていることはありますか?
吊り荷の真下に人が入らないよう注意し、クレーンと吊り荷が垂直になるように操作しています。ズレや揺れがあるとガラスが破損する恐れがあるため、周囲の安全確認を常に行いながら慎重に作業しています。ガラスを扱う現場では、わずかなミスが重大な事故につながるため、気を抜かずに対応しています。
本日は、ホイストクレーンの操作における安全への取り組みについて、詳しくお話しいただきありがとうございました。日々の作業の中で、細かな確認や慎重な操作がどれほど重要か、改めて実感しました。ガラスという繊細な素材を扱う現場だからこそ、一つひとつの判断が安全につながっているのですね。今後も安全第一で、安心して作業が進められる環境づくりを続けていってください。
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